Autechre - Gantz Graf
https://www.youtube.com/watch?v=ev3vENli7wQ
CGがもたらした様々な変化の中でも、MVにとって特に重要なのは、映像と音声の厳密な同期である。例えばオウテカ『Gantz Graf』(2002)では、3DCGで描画されたメタリックな機械装置が、楽曲の変則的なリズムに合わせて運動・変形を繰り返す。1フレーム単位の徹底した同期性によって、楽曲が先にあってそれに映像を付けたのか、それとも映像が先にあって楽曲を付けたのかも分からなくなるほど不即不離の関係を築いた映像=音声は、まさに人力では困難な、コンピュータならではの表現であると言えるだろう。